LOADING

BLOG ブログ

1.赤ちゃんが母乳を直接授乳しない主な理由

1-1:赤ちゃん側の理由(吸う力・姿勢・口の動き)

赤ちゃんが母乳を直接吸わないとき、まず考えたいのが「赤ちゃん側の要因」です。 新生児はまだ吸啜(きゅうてつ)力が弱かったり、口の開きが小さかったりして、うまく乳首をくわえられないことがあります。特に、早産児や体重が小さめの赤ちゃんは、母乳を飲む力が育つまでに時間がかかることもあります。

また、授乳姿勢が合っていないと、赤ちゃんの鼻と乳首の位置がずれてしまい、結果として直接授乳がうまくいかない原因になります。頭の角度や体の向きなど、姿勢の影響はとても大きいのです。

1-2:ママ側の理由(乳首の形・母乳量・張りすぎ)

ママ側の理由として多いのは、乳首の形や母乳の状態です。 扁平乳頭・陥没乳頭の場合、赤ちゃんが吸いにくく感じることがあります。また、母乳が急に増えて胸がパンパンに張っていると、乳輪部分がむくんで硬くなり、赤ちゃんがうまく吸着(ラッチオン)できません。

逆に、母乳量が少ないと赤ちゃんがすぐに疲れてしまい、直接授乳を嫌がることもあります。どちらもママのせいではなく、ちょっとしたケアで改善できることがほとんどです。

2.直接授乳をスムーズにする抱き方と姿勢

2-1:赤ちゃんが吸いやすい基本の抱き方3つ

母乳育児がうまくいかないとき、抱き方を見直すだけで改善することがあります。特に次の3つは多くのママに合いやすい方法です。

  • 横抱き:最も一般的で、赤ちゃんの頭を腕で支える抱き方。
  • フットボール抱き:帝王切開後のママにもおすすめ。脇の下に赤ちゃんを抱えるスタイル。
  • 縦抱き授乳:吐き戻しが多い赤ちゃんに向いている方法。

どの抱き方でも、赤ちゃんの鼻と乳首がまっすぐ向き合うように調整することがポイントです。

2-2:母乳が出やすくなるママの姿勢とリラックス法

ママの姿勢が緊張していると、母乳の出を促すホルモン「オキシトシン」が働きにくくなります。 授乳クッションで腕を支え、背中や肩の力を抜きましょう。

深呼吸をしてから授乳を始める、温かいタオルで首肩や肩甲骨を温めるなど、母乳が出やすくなるリラックス法を取り入れると、直接授乳がスムーズになりやすいです。

3.母乳を直接吸ってもらうための実践テクニック

3-1:乳頭マッサージや乳房のほぐし方

乳首が硬い、張りすぎている、扁平気味…そんなときは授乳前のケアが効果的です。

  • 乳輪を優しく円を描くようにほぐす
  • 乳首を軽くつまんで柔らかくする
  • 張りが強いときは少量搾乳して乳輪を柔らかくする

これだけで赤ちゃんが母乳をくわえやすくなるケースはとても多いです。

3-2:吸着(ラッチオン)を成功させるコツ

ラッチオンが成功すると、授乳の痛みが減り、赤ちゃんも効率よく母乳を飲めます。

ポイントは次の3つです。

  • 赤ちゃんの口が大きく開いた瞬間に乳首を含ませる
  • 乳首だけでなく乳輪までしっかり口に入るようにする
  • 赤ちゃんの顎がママの胸に触れているか確認する

うまくいかないときは、いったん離してやり直す方が結果的にスムーズです。

乳頭保護器(ニップルシールド)も有効なサポート方法

赤ちゃんが母乳を直接飲まないときの対処法として、乳頭保護器はとても役立ちます。

特に以下のケースで効果的です。

  • 扁平乳頭・陥没乳頭で吸いにくい
  • 乳首の痛みが強くて授乳がつらい
  • 赤ちゃんがどうしても吸い付けない

使うときのポイントは、

  • サイズを乳首に合ったものにする
  • 乳輪を柔らかくしてから装着する
  • 乳首がシールドの先端にしっかり入っているか確認する

乳頭保護器は“直接授乳に戻るためのステップ”として使うのが理想です。

4.直接授乳が難しいときの母乳育児の続け方

4-1:搾乳を活用して母乳量を維持する方法

直接授乳が難しい時期でも、搾乳を活用すれば母乳育児を続けられます。 搾乳は3時間おきが理想で、1日8回程度を目安にすると母乳量を維持しやすいです。

搾乳した母乳を哺乳瓶であげることで、赤ちゃんの栄養はしっかり確保できますし、直接授乳の練習を続けながら母乳育児を継続できます。

4-2:哺乳瓶との併用で気をつけたいポイント

哺乳瓶は便利ですが、赤ちゃんが「哺乳瓶の方が楽」と感じると、母乳を直接飲まない原因になります。

そのため、

  • ゆっくり出るタイプの乳首を選ぶ
  • 哺乳瓶を傾けすぎず、赤ちゃんがしっかり吸啜するように
  • 休憩を入れながらあげることで母乳のペースに近づける
  • 授乳姿勢は母乳の時と同じにする

などの工夫が効果的です。

5.いつ助産師に相談すべき?安心して母乳育児を続けるために

5-1:早めに相談したほうがいいサイン

次のような場合は、早めに助産師へ相談することをおすすめします。

  • 乳首の痛みが強く、授乳がつらい
  • 赤ちゃんがほとんど吸い付けない
  • 母乳量が急に減った気がする
  • 乳房のしこりや発熱がある

早めのケアが、母乳育児の継続につながります。

5-2:訪問ケアや母乳外来の活用方法

直接授乳がうまくいかないとき、助産師に聞いてみてくださいね。
実際の抱き方やラッチオンを一緒に確認し、ママと赤ちゃんに合った授乳方法を提案できます。

群馬県/前橋市
出張専門「えるむ助産院」 助産師 ふじひろくみこ