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「赤ちゃんのために一生懸命なのに、母乳が思うように出ない…そんな不安を抱えていませんか? 実は、これは多くのママが経験する“ごく自然なこと”なんです。」

出産直後、思うように母乳が出ず、戸惑いや不安を感じている方も多いのではないでしょうか。混合栄養での育児を選んでいても、「できれば母乳を中心にしたい」「母乳の分泌量をもっと増やしたい」と考えるママは少なくありません。実は、母乳の分泌量はちょっとした工夫や意識で変わっていくものです。今回は、助産師として多くの母子をサポートしてきた立場から、母乳育児を目指す方のために、母乳の分泌量を増やすための5つの方法をお伝えします。


1. 母乳育児と母乳の分泌量の基本知識

1-1 初乳と成乳の違いを知って安心しよう

産後すぐに分泌される「初乳」は量こそ少ないものの、免疫物質が豊富で、赤ちゃんにとって非常に大切な栄養源です。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」でも、初乳には感染症を防ぐIgA抗体が含まれると記載されています(※1)。そのため、量の多さより「質」を意識することが大切です。

👶「産後すぐは『こんなに少なくて大丈夫?』と思ったけど、助産師さんに“初乳はたくさん出なくても問題ないよ”と教えてもらって安心しました」(30代・経産婦)

1-2 出産直後は誰でも分泌量が少なめ

出産直後はホルモンの影響で母乳が少なめです。分泌が本格的に増えるのは、産後3〜5日以降と言われています(※2)。焦らず赤ちゃんに吸わせることが、後の母乳育児を安定させる第一歩です。


2. 授乳回数とタイミングがカギ!

2-1 母乳の分泌量を増やすには頻回授乳が効果的

母乳は吸われるほどに分泌が促される「需要と供給」の仕組みで作られます。つまり、授乳の回数が少ないと母乳は増えません。

🌿助産師コメント:「1日8回以上の授乳」を目安にするとよいですよ。

👶「生後1週間は3時間ごとにタイマーをかけて授乳していました。おかげで1か月後には混合から完母に移行できました」(初産婦・20代)

2-2 夜間授乳の重要性とその理由

夜間の授乳が特に大切なのは、プロラクチン(母乳を作るホルモン)の分泌が夜間に高まるから。夜11時~朝5時の間に1〜2回授乳することで、より効果的に母乳の分泌を促せます(※3)。

👶「夜の授乳は大変だけど、“この時間が母乳づくりに効いてる”と思うと気持ちが違います」(30代・経産婦)


3. 正しい授乳姿勢と吸着の見直し

3-1 母乳育児がスムーズになる抱き方のコツ

赤ちゃんがしっかり吸いつけるように、抱き方の工夫も大切です。
・よこ抱き・たて抱き
・フットボール抱き
・添い乳
など、自分の体と赤ちゃんに合った方法を見つけましょう。

👶「フットボール抱きが一番楽で吸いつきやすそうでした。助産師さんに教わって本当に助かりました」(初産婦・30代)

3-2 赤ちゃんの吸い方で母乳の分泌量は変わる

赤ちゃんが乳首を浅くくわえると、十分な刺激が伝わらず母乳が出にくくなります。「深く、しっかりくわえる」ことがポイントです。
・口を大きく開けて
・乳輪までくわえる
よう意識してみましょう。

🌿助産師コメント:「浅吸いのままだとママも乳首が傷つきやすく、母乳の出にも影響します。くわえさせ方を工夫するだけで授乳がラクになりますよ」


4. 母乳育児を助ける生活習慣と食事

4-1 睡眠・ストレス・水分補給が母乳量に影響

育児中はどうしても睡眠不足やストレスが溜まりがちですが、これらは母乳の分泌を妨げる要因になります。
・こまめな休憩
・周囲のサポートを得る
・水分を1日1.5〜2L以上しっかり摂る
ことで、体も心も整い、母乳育児がしやすくなります。

👶「水分を意識するようになったら、張りが戻ってきた気がしました。麦茶とスープで補っています」(30代・2児のママ)

4-2 母乳の分泌量を増やすと言われる食べ物とは?

古くから「母乳が出やすくなる」とされる食品があります。科学的根拠は限定的ですが、バランスよく取り入れるのはおすすめです。
例)
・根菜類(にんじん、大根など)
・ごま、豆類
・白湯、生姜湯、タンポポの根茶 ・鯉こく

🌿助産師コメント:『これを食べれば出る!』という魔法の食べ物はありませんが、体を温め、栄養のある食事が基本です。栄養バランスに優れた和食は理にかなっています。

🌿小腹がすいた時は「おにぎり」がおススメ!ですが、たまにはおやつも食べたいですよね。そんな時は、栄養価の高い「ナッツ類・小魚・ドライフルーツ・ふかし芋・干し芋・焼き芋・寒天ゼリー」などをつまんでみてくださいね。


5. 混合栄養でも大丈夫!段階的な母乳育児の進め方

5-1 ミルクを減らして母乳育児を中心にするには

最初はミルクを使っていても、段階的に母乳中心へ移行できます。
・母乳回数を少しずつ増やす
・ミルク量を少しずつ(10~20ml程度)減らす
この繰り返しで、赤ちゃんも自然と母乳に慣れていきます。

👶「最初はミルク足しの方が安心でしたが、3か月頃からだんだんミルクの量を減らして、気づいたら母乳だけになっていました」(30代・経産婦)

5-2 母乳の分泌量を見極めるチェックポイント

以下をチェックして、母乳が足りているか確認してみましょう。
✅ 授乳後、赤ちゃんが満足して眠る
✅ 1日6回以上のおしっこ
✅ 週に150〜250gずつ体重が増えている
これらがそろっていれば、母乳育児はうまくいっているサインです(※4)。


まとめ

母乳育児は、最初からスムーズにいくとは限りません。でも、「少しずつでも増やしていこう」と前向きに取り組むことが一番の近道です。今回ご紹介した方法を、できる範囲で実践しながら、ご自身と赤ちゃんにとって一番心地よい形の母乳育児を見つけてくださいね。

🌿不安な時は、一人で悩まず助産師に相談してくださいね。オンラインや出張ケアでもお手伝いできます。お気軽にお問い合わせください🌿

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【参考資料】

※1)厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04250.html
※2)日本助産師会「母乳育児支援」資料
※3)小児保健協会「母乳とホルモン分泌」研究
※4)WHO「母乳育児の評価基準」

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